「姫路で戦国から現代へ受け継がれた黒桟革」 姫路の英雄・築城の名手である黒田官兵衛になぞらえ、何人たりとも侵入を許さぬ城郭・総構えをモチーフに、三重城壁ならぬ三重構造にて靴を誂えました。用いた革は黒毛和牛の原皮を姫路伝統の白鞣しにて仕上げ、本漆を輪島塗のように、シボに何度も塗り重ねることで植え付けた革であり、香港APLFで世界一に輝いた、坂本商店の「黒桟革・極」です。同型品ではなく、出品した革そのものを坂本氏から譲り受け使用しました。戦国時代の大将の鎧に用いられ姫路を守った革が、現代では足を守っていく。そんな物語に触れて頂ければ幸いです。