原始の時代、植物の繊維で編まれたカゴは、物を収納して運ぶための道具でした。装飾が施されて、バッグとしてファッションの一部になった今でも、収納、運搬の機能は引き継がれていますが、それらの機能性をデザインが覆い隠す傾向にあります。 この『つつ』は、バッグが持つ機能性の、その原器をシンボリックにデフォルメし、道具であることを自ら主張するバッグです。「機能美」とはまた違った「機能」の見せ方に挑戦しました。