私は鞄や革小物を作ってきた中でどうにか新しい革の表現方法は無いかと考えていました。 その模索から生まれた細かな加工によって形作られる革のシダ葉や蘚類のモチーフは、 革の繊細さや特性を大いに伝えることができると確信しています。 ただ細かく形を切るだけでなく、ひとつひとつの葉先までを指先で形作ることで 葉たちはとても繊細でよりリアルな表情を見せてくれます。 シダや蘚類の持つほの暗く不思議な魅力を、革という素材はとても良く表現させてくれました。