最低限の最高を。カード3枚、お札10枚。多くのものは入らない。しかし気持ちよく、スッと収まる。カードはスマートフォン等に集約されて枚数が減り、電子マネーがあれば小銭は不要になっていく。それなら、最低限のものを最高の使い心地で納められればいい。そんな財布の新しいアイデンティティの形。お札を入れやすい、挟みやすい、カードを入れやすい形、内容物の落ちにくい形を追求し、組み合わせた。只の意匠の線は一本もない。パーツが増えるほど壊れやすくなるなら、最低限までそぎ落とし、塗装がはがれるなら無着色の質の良いヌメ革を。時に彩られながらいつまでも、使えるものを。