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本作品は「自然が生み出す絵画」をテーマにしています。
中央に飾られているのは国産ヨシキリザメ。サメ本来の色彩と質感を残す鞣しで、プロダクトとして世に出るのはおそらく世界初です。
日本の水墨画を連想させるこの模様は人によっては山と空、又は海と空の様に見えるかもしれません。
直線美で構成された額縁には日本を代表する白と紅、木目調に染色したヌメ革を組み合わせました。
白い部分は和紙を使用し、紅い部分は金属をイメージし染色しました。
そして本品にはもうひとつのテーマがあります。
正面は真新しく、背面は年月が経ち全体が古びています。
これは日本のものづくり業界を表しています。
かつて日本は物を作る事で発展し栄えてきましたが今はその技術が失われ、made in Japanの価値が低下しつつあります。
「輝くものづくり日本」を取り戻したいとの思いで一筋の光を灯しました。