Footwear
「古色」とは木材や建築物などが長い年月の中で日の光や風雨にさらされて変化した、色あせた古びた色合いを意味します。今回はその「古色」を革・靴で表現するために柿渋を使用して染色を行いました。
柿渋は日本古来の材料であり、平安時代から日本人の生活の中に存在したと言われています。防腐や防水、防虫といった特性を持つ柿渋は木材と好相性であり、木材建築から家具に至るまで幅広く用いられてきました。この靴はその柿渋と濃茶の染料で濃淡をつけたパティーヌを行い、使い込まれた木材の「古色」を表現しています。
甲革には国産ナチュラルレザー、本底には栃木レザーを使用しています。