Footwear
バイアスカットの女王と呼ばれた、マドレーヌヴィオネの造形がコンセプトである。制作にあたりヴィオネの作品で特徴的といえる、ドレープ表現を再現することを目標とした。
甲革にタックを入れ、ドレープ感を表現している。甲革を6つに分解し、それぞれドレープの波分の分量を加え、パターン展開を行った。また、土踏まず部分の革を長くとり、甲革と裏革の間を潜らせることで、多方向からのドレープを生み出している。このような細かに分解されたパターンで造形的な作品を作る手法は、ヴィオネの服にも取り入れられている。ヒールにもアッパーと同様、ドレープ表現を施した。実際にヒールに革を沿わせ、ドレーピングからパターンの制作を行っている。