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Bag
表を漉きとったあとに残った部分(床革)を使う。血管の跡が残る表面の素朴な表情を生かすよう形を決める。革の表は取り去ってあるので、丸くポンチで抜いた切り口を表にしてみる。厚みや染まり具合のまちまちな柄になり、手打ちのせいででこぼこが手のひらに当たって心地よい。使い込むと、ハンドルは手に馴染んで艶が出るだろう。なるべく簡単な作業で見たことのないものを作りたい。