BAG
鞄が小さくなっていったのは、必要なものが減り、薄く、小さくなったから。透明になったのは、全てがデザインされ、倉庫がショールームになったから。
それらは必然のトレンドで、さらに激しくなる潮流と感じる。
この鞄は、中にいれた数少ないお気に入りをライトアップして、何も入っていないことをも正当化する。
すれ違いざまにふと。久々に会ったときにふと、光のいたずらのように印象をきらきらと変える。
鞄を持つときめきを、鞄が形骸となる時代にも。
光由来の様々な視覚効果を引き起こし、太陽光による経年変化で姿を変えながら、美的な装置として機能する。光由来の先進技術の組み合わせによって誕生した、いたずらっぽい提案だ。