SMALL LEATHER GOODS
世界遺産龍安寺の「枯山水庭園」と伝統文様の「市松模様」をモチーフにした点描を総手彫りの型紙におこし、国産原皮のヌメ革に日本の藍で型染めしました。その革を折り紙のように折り込んで「着物」のデザインのコンパクトなカード入れに仕立て、藍の上に映える山梔子の型染めを施した革帯を締めています。
使い込むほどに増すヌメ革の艶、藍染の移りゆく色合い、そして使い手それぞれの傷や汚れ。その変化を受け入れ、そこに美しさを見出す「侘び寂びの心」を枯山水に込めました。また、その経年変化を支える縫い目のない丈夫な造りと途切れなく続く市松柄に、一つのものを長く大切にする心を込めています。
お手入れの際には一枚の革に広がる枯山水を楽しむことができ、さらに帯部分は簡単に換えることができるので、着物の帯のように気分に合わせて楽しむこともできます。