BAG
ちいさな あり、おおきな くも
じっちょく な あり、じゆうきまま な くも
あり が そら を みあげ、くも を みられたなら
あり は きっと、くも に あこがれる
蟻の、雲へのあこがれを、蟻のおしりのようなフォルムのバッグに表現しました。おしりにつまっているのは、ふわふわとした雲。おしりをかたどるステッチラインは気ままにながれるように。そこを蟻が列をなしていくようにひと針ひと針手縫いで丁寧に、実直に。糸をひく強さを調整しながら、革にフリルのようなやわらかい表情を。それでも蟻の列が乱れることはありません。
一枚革の革端のカットラインも生かしながら、金具は使わず、革だけで。
革がもつ、独特の雰囲気を残して。
つよさとやわらかさ、
実直さと自由を、形に。