No.0518

フリー部門

フューチャーデザイン

村田 真一

monomial-yesnos

A-side:革という画材 / B-side:命の残像
廃棄される床革で縫描いた絵
圧倒的な質感、新たな可能性

サイズ(cm):

H164 × W116 × D15

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作品コンセプト

廃棄される運命にあった床革を「画材」として大量に縫い、集積させて描くことで、圧倒的なスケール感と強靭なテクスチャーが現れる。不揃いな断面や重なり合う荒々しい端々は、かつて命の一部であった揺るぎない記憶、積み重なった時間、人々の糧となった証である。

削ぎ落とされた不要な部分を再構築し、革という素材が本来持つ造形表現の限界線を拡張する試み。
高密度に集積された重厚な塊は、従来の工芸や技法の枠組みを超え、「命の残像」として佇み、観る者の視覚と触覚を激しく揺さぶる。

裏面は、今日も糧を得て生きられていること、血肉となった物事への感謝の表現として、会期中の来場者のサインを集める参加型アート作品。

ブランドとして大切にしている価値観・ストーリー
国内優勝やブランド勤務、世界中を飛び回った経験を経て、0からすべてを積み上げるため東京で一人、革だけで生きてきました。10年前は夜な夜な飲み屋を巡り、靴磨きやほつれ直しなど数千円の案件で食い繋ぐ日々でした。しかし現在では、キーケースや小銭入れ、ブックカバー等であっても10万円を超える価格で受注しています。概念的な方法論だけでなく身体的な突破力も重要であるという事。この手法の完成により後続に対して「夢を諦めなくていい」と証明できると信じています。

いつかのどこかの誰かの何かではない物、事。
言い方、見せ方、売り方に終始して溢れかえった「要らない物」は作らない。
自分は、「実際に何が出来て、どのくらい面白いか」。
目指すのはブランドではなく一つの流派のようなものです。
人が「革」から想像するイメージの遥か先、従来型の限界の向こう側へ、この国で革の創作をする価値を創出していきます。