バッグ部門
フューチャーデザイン
サイズ(cm):
H26 × W50 × D22.5
革をつくる会社が、鞄をつくった。素材から製品までを一本の線でつなぐとどうなるかを試した一点である。選んだのは水牛。牛革に比べて繊維が太く、厚みと張りがあり、大きな面で使うほど重さも増すため、鞄では敬遠されやすい素材だ。それを承知で旅鞄に選んだのは、荷を入れて立ち上がったときの量感が、水牛でなければ出ないからである。胴には縦にベルトを渡し、底からの荷重を持ち手へ直接逃がす構造とした。装飾ではなく、重さを受けるための帯である。使い込むほど艶は深く沈み、シボは丸く均されていく。牛革一辺倒の市場に、もう一つの選択肢を置きたい。