サケは、採卵に使用した、皮の丈夫なオスを使います。まず、首の周りをマキリで一周し、皮に切れ目を入れます。皮は端から少しずつはいでいきます。身や白い脂肪は残さないように、マキリで削ぎます。少しはげたら、皮と身の間に手を入れて片面ずつはいでいきます。背びれと油びれのヒレは残さず切り落とします。全てはぎ終わったら、皮の内側に残った身や脂肪を金属製のヘラを使いそぎ落とします。この時点で身や脂肪が残ると完成してからも匂いが取れませんので、ていねいに落とします。乾燥は、はぎ終わった皮を3~4日水を換えながら表面のヌメリを取ります。その後、風通しの良いところでは、1~2週間で完全に乾きます。これでなめしは終わり革となります。後は作品を作ります。サケはアイヌ文化でいろいろな生活品に製作されています。その中でペンケースを作りました。