本来の用途や目的を見方を変えることで普段あまり使われないものの良さや可能性を再発見し楽しむ、そんなモノのづくりを目指しました。 本体の素材には革を漉いた時に残る床面側のものを、靴ひもを通す金具にはメリケンサックを、本底の染料には墨汁を使用しています。 副産物の革だからこそ生まれる質感や雰囲気に、武器だったものがデザインと足を支えるパーツとなり、墨の濃淡が日本古来の奥ゆかしさを感じさせる、存在感はありながらも落ち着きのある靴に仕上げました。