極限まで小さく、使い勝手も損なわない財布ができないかといった発想からできた財布です。
複数枚重ねて収納するカードポケットは、下部に指を入れることができ、下から押し出すことで簡単に出し入れできるように。
小銭れは拳が入るほど大きく開くよう設計した上に、縫い代を排除することで、ステッチに邪魔されることなく、100%空間を利用できるようにしました。
さらに、お札を収納するとき以外は、二つ折りサイズで使用できるため、三つ折り財布は開くと長くなってしまい、特に手の小さい方には使いにくいといった問題も解決しました。
型紙と組み立て手順も特徴的でユニークな財布になったと思います。
財布においてキャッシュレスは一つの大きなテーマだと思いますが、日本ではまだ普及率が低く、外出時に必須のアイテムです。
そんな状況だからこそ、これまで様々なアイデアが創出され、財布として形になってきました。
日本においては、皮革業界のみならず、独自の進化をし、世界から認められるモノを生み出す土壌があると感じており、わたしもその一端を担うことができればと思い、作製しました。