応募作品

野沢 浩道

個人

部門
バッグ
カテゴリー
フューチャーデザイン
作品名
ドレスバッグ
キャプション
Made of pure Domestic 豚 Suede
U-Pocket solves top dead space
サイズ(cm)
H56 × W24 × D17
紹介サイト
 

作品コンセプト

ファッションの一部でもあるバッグには、多様化した時代におけるコミュニケーション媒体としての役割が大きくなってきたと感じる。自己の内面をどのように表現するか、様々なギャップを埋めるデザインを模索した。極めて薄く鞣されたピッグスウェードは、服飾系素材に通ずる繊細な表現が可能だが、単独でバッグを作るには強度が足りず機能させることが難しい。そこで、本作では《内》と《外》に別の仕事を与えた。《内》(コアシェル)には骨格を形成し鞄としてモノを入れて運ぶ役割、《外》にはドレスを象った個性が外部と繋がるファサード的な役割。相反する「軽量化」と「プロポーションを確立できる強度」の課題を解決すべく工夫し形にした。

日本の皮革素材を活用した新しい価値の創造、テーマ性、時代性について

世代やジェンダーの垣根を越えた『繊細かつ印象的なフォルム』をテーマに、素材の性質を生かし細かいギャザーで仕立ててドレスアップ。纏ったドレスは”女性らしさ”であり、プリーツの起源・古代エジプト衣服等の歴史に視点を広げれば”ジェンダーレス”とも写る。柔らかさを保ちつつ自立させた外観は、《眺めて》もオブジェ的に愉しめるデザインを狙っている。受け手の感性と通じ、総じて〈繋がり力〉の強い作品になったと思う。

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