応募作品

西村 ユタカ

個人

部門
バッグ
カテゴリー
フューチャーデザイン
作品名
真竹身籤山路編和紙一閑張牛革縫付脇嚢
キャプション
特異な技法で一閑張の竹籠に革を
縫付けた里山産のショルダーです
サイズ(cm)
H16 × W25 × D11
紹介サイト
 

作品コンセプト

里山から真竹を切り出し、皮を剥いだ後の身籤を網代編みして拵えた籠に化粧和紙を貼り、柿渋で塗り固めて一閑張に仕立てたうえで、背と底、蓋となる牛革を縫い付け、真田紐を肩掛けに用いてショルダーバッグに設えました。レザークラフトの世界に柳宗悦が提唱した民藝のテイストを加えることで、素朴ながらも味わいのある手づくりの機能美を備えています。ファッション売り場に留まることなく、特に外国人旅行者を対象としてジャパンショップや民藝品店などに販路を広げて、伝統文化に基づきかつ温故知新なメイド・イン・ジャパンの趣で、持ち帰った帰国後も、自慢の逸品に位置づけられることを目論むところです。

日本の皮革素材を活用した新しい価値の創造、テーマ性、時代性について

世界では共生が提唱されていますが、日本では、「失われた30年」と称される景気低迷もあって、経済格差、世代間格差、そして異文化に対するヘイトは深刻化するばかりです。当創作は、伝統に則りつつ斬新である、庶民的であり高貴さを醸し出す、ドメスティックでありながらインターナショナルに通用する。異なる素材の違和感を逆に融合させることで、多文化の対立をアウフヘーベンさせ、ダイバシティに誘う目論見を宿しています。

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