黒革のシボ感と柔らかさを表現するため、「表面にステッチが出ない縫製・組立」「一目で革の表情がわかる大きい面積のロングブーツ」「革の表情を損なわないようファスナーなしのスリップオンタイプ」の特徴を持ったブーツをデザイン・製作しました。
筒部分を折り返したり、クシュっと潰すようにして履くこともできるので、黒色のコントラストとして、裏地には白色のソフトな馬革を使っています。
表革詳細:
ピックル不要でバイオポリマーを用いた環境対応革。
環境対応革開発実用化事業(NPO法人日本皮革技術協会・経済産業省)による企画で、嶋田悟製革所で革作り工程の全てにおいて環境に優しい薬品を用いて製作されています。
表革で使っている革は、一般的にはバッグ等の袋物に適したソフトな牛革ですが、あえて靴に挑戦しました。革質に調和するため、袋物のように、曲線部分の難易度が高いですが、表面の全箇所を袋縫いで仕立てています。
筒部分はスッポリ足入れができる大きいサイズ感で一見ルーズそうですが、足首まわりがジャストフィットするよう狭めて(しぼって)いるため、簡単には脱げないような構造で、実用性を備えて履くことができます。