応募作品

西村 豊

個人

部門
バッグ
カテゴリー
フューチャーデザイン
作品名
真竹身籤網代編希釈本漆塗内一閑張外牛革縫付背嚢
キャプション
竹籠に革を縫付ける特異な技法で
設えた里山素材のリュックです。
サイズ(cm)
H28 × W28 × D15
紹介サイト
 

作品コンセプト

日本の伝統工芸である竹細工や漆塗りの技法を独自にアレンジして、針を通しても割れない竹籠に仕立て、牛革を縫い付けてレザークラフトの質感と融合させました。古くて新しい、和であり洋である、そして軽くて丈夫なランドセルです。本漆を塗った竹籤の冷淡さを革の持つ温厚さで包み、異なる素材の調和を図ることで、日常生活を彩る機能美を醸し出せたと自負しています。土に還せる里山の素材を駆使した手づくりの創作品で、安直なマイバッグやマイボトルなど、プラスチックで溢れる大量生産大量消費、さらには大量廃棄社会に一石を投じることができれば幸いです。

日本の皮革素材を活用した新しい価値の創造、テーマ性、時代性について

地球沸騰は言うに及ばず、生物多様性の危機も叫ばれており、私たちが快適便利を享受してきた消費文明は、成長の限界に差し掛かっているようです。ところがファッション業界の一部ではまだ、使い捨ての風潮に迎合する動きが絶えません。そこで当「和細工村」では、伝統に基づいた手作りのもの、いつまでも飽きずに末永く愛用できるもの、そして手に持っただけで自分にもまわりにも創り手の心意気が伝わるものを目指しています。

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