皮革類の中で唯一、安定して国内で自給可能な豚革に着目し作品を作りました。
メイド・イン・トーキョーの高級感のあるピッグスウェードを使用しています。
革本来の魅力を表現するため、最低限の機能性を持ったシンプルなデザインにしました。
内装にも同じ素材を使用し、あえて内部が側面からよく見えるようになっています。
バッグを置いた際にも美しく見えるよう、ハンドルが自立するように作りました。
ハンドルの芯材には国産のヌメ革の床革を使用し、手に持った際の感触を考え、所々で革の厚みを微妙に調整しています。
芯材にも天然素材を使用することで時間と共に手に馴染んでいくよう考えました。
本作品には純国産素材の豚革を使用しています。
牛革に比べると、使用される機会が少ないかと感じますが、
原皮調達から鞣革にするまで国内で一貫して行えるので、輸送によるCO2排出も少なく環境にも優しい素材です。
ハンドルの芯材には廃棄されることも多い床革を使用しています。
一流の鞄職人より教わった技術ですが、ハンドルの中央ステッチの裏には伸び止め加工が施してあり、デザインと補強を兼ね備えています。