シンプルなデザインのブレスレットではあるが、「端材、また天然素材を使用する」のコンセプトで作製した。
革は他の作品の端切れをユニセックスに使えるよう、太すぎず細すぎず、またエイジングも楽しめるように銀面を残して成型。接続部は一般的な金属ではなく、牛骨から削り出して使用した。ラーメン等の出汁取りによく使用されている牛骨だが、こちらはポリネシアの御守りのボーンフックの作製方法を元に煮沸熱処理を施した牛骨からS字状に削り出して接続部に使用した。結果、天然素材のみの作品となり、コンセプト通りに仕上げられた。
食の副産物と言われる革だが、作品を仕上げるにあたり金具やファブリックを合わせるのが一般的な中、食の副産物、畜産副産物由来である骨まで使用することによって革と異素材の組合せの可能性と、本来のエコでサステナブルな課題に取り組むことができた。