応募作品

学生

STUDENTS

部門
学生
氏名
若井田 健太instagram
作品名
THL
学校名
多摩美術大学
サイズ(cm)
H450 × W290 × D290

作品コンセプト

”THL”は床革と膠を用いた撓め革のスツール。
日本の約千年前、武具の製造時に皮を膠液に浸し槌で打ち固めた撓め革が存在した。撓め革は時代が進み必要性を失ったが、硬質な材として見ることで新たな用途で利用できる。撓める加工法は古典的だが、生物から獲れる材を余す事なく活用することはエシカルである。
武具から家具へと革に内在する意味の更新が用途を拡張すると共に、資源の使用法の再考を暗示させるだろう。

審査員長特別賞(持続可能なデザイン)参加作品

撓め革のスツールは廃棄素材から作られる。
ベタ漉きによって生じる床革と動物の骨や腱からできる膠。これら原材料は廃棄物として認知され床革は価値の低い革として、膠は接着剤でのみしか使用されていない。撓め革は床革と膠を用いて作られ硬質な材となり、用途の幅が広がるので素材としての価値も上がる。また自然素材のみから作られるため、生産に対しては手間であるが環境負荷を抑えたものづくりの仕組みとなっている。