BAG
害獣として駆除されている野生動物の革(ジビエレザー)の普及率を上げるため、都心部の人たちにその魅力を届けることをコンセプトに作成しました。鹿革の軽さを特徴としつつヴィンテージワックス加工により重厚感を演出。生前の革傷は前面に取り入れ、(灰色)と(墨色)のグラデーションカラーで都会的でありながらも自然の退廃を表現しました。鹿の角のチャームの脱着により仕事とプライベートそれぞれでお楽しみいただけます。
持続可能なデザインとは現状ある無駄な廃棄をなくすことと私は考えている。農作物被害、森林被害に起因する鹿は日本で年間約60万頭も捕獲されており、食されているのは1割にも満たない。さらにその副産物である皮はもっと少なく、廃棄処理における環境負荷も無視できない。資源として活用することで負荷を軽減するとともに、ジビエレザーを生活に取り入れることで自然との共生や地球環境への意識を持ち続けることができる。