応募作品一覧

アイディアを形にする楽しさ、モノを組み上げる楽しさを革を通して学んで欲しい。そんな気持ちから生まれた作品。
　船体は床革を「積み革」という技法で、革のブロックを作り、それを削り出して製作しました。木よりも容易に削る事ができ、染めやすい。また、何層にも積む事で木のような強固な素材にもなる。帆はしなやかなクロム鞣しの馬革を使用。製品では避けられる汚れた部分を使用し、何度も航海を行った雰囲気を表現し、帆の端に針金入れ成形する事で、風を受けて前へ前へと進む力強さを表現しました。
　革素材の特性を活かし、頭の中のアイディアを形にする楽しさ、革素材が持つ表現の幅の広さを、この作品を通して感じで頂きたい。