応募作品一覧

皮革縫製における課題のひとつである「縫い代の厚さ」を軽減する縫製方法の探求を目的として制作した。切り替え部分には、縫い目をフラットに仕上げるため、ジグザグミシンを用いた突合せ縫いを採用した。また、縫い目の強度を補強するとともに装飾性を高めるため、縫い目上にグログランリボンを重ねて縫いつけた。衿ぐりや袖ぐりは、くせとりしたグログランリボンを表側から縫いつけ、機能性と意匠性を両立させた。裾は折り上げず、皮革本来の裁ち端を活かすことで素材の特性を引き出している。さらに、縫い目や裁ち端をフラットに仕上げつつ、スラッシュにねじりを加えることで立体感と動きを持たせ、全体としてメリハリのある作品に昇華させた