木村 大介
個人
サイズ(cm):
H22 × W30 × D12
手仕事でしか作れない構造と装飾を採用して、できる限りシンプルなシルエットの鞄をつくりました。
拝み合わせ縫いで作る辺の間に積革を挟み、C面取りした形状にすることで角をなくし角の補強を不要としました。ヒンジと蓋の重なりもない構造にして、持ちやすい四角い箱の一歩手前で鞄と認識できるギリギリまで余計なものを削ったシンプルな形状に仕上げました。
前胴には手仕事ならではの装飾として猫・月・雲それぞれ別の革を嵌めこみ、切絵のようなメリハリをつけつつ立体感にある図案をいれながら千鳥の螺鈿を象嵌しました。