木村 大介
個人
サイズ(cm):
H6.5 × W10 × D1.5
江戸時代の煙草入れをモチーフにして漆を塗った革に螺鈿と別の革を象嵌して装飾した名刺入れです。
かぶせは流水をイメージして青く染めた革を鉄染めした革で縁取りしました。
断面を斜めに切って張り合わせていて境界の上に縫い穴がきてもそのまま縫うことができます。
鯉をイメージした螺鈿は浅く彫った革に薄貝を嵌めこんでいます。薄貝は硬くて脆いですが、革の裏に硬い芯材を貼りながら本体が変形しにくい構造のマチを採用して割れを防いでいます。
象嵌は素材を図案通り精確に切り出す技術なので再現性があり、手裁断の精度を上げていけば自然と習得することができます。