古田 光
billknocks
サイズ(cm):
H20 × W14 × D14
捨てられるはずだった床革を積み上げ、削り出し、
乾季を耐え抜き雨季に芽吹く植物「パキポディウム・グラキリス」の姿を象った。幹を開くと葉が現れ、枝先に磁力で装着可能。葉にアロマを纏わせることで、革が香りを吸収し、時間とともにゆるやかに放出する。革の「湿気を吸収・放出する=呼吸する」特性を活かし、香りの拡散そのものが素材の呼吸によって生まれる設計となっている。使い込むほどに革は深く色づき、質感を変えながら、植物がゆっくりと成長するように、時間とともに命を帯びていく。奇妙で力強い植物の姿に惹かれ、その生命のあり方を、素材と構造を通して形にした。
ブランドとして大切にしている価値観・ストーリー
革という素材の特徴を活かし、昭和の時代から継承されてきた日本の鞄作りの技術を礎に、現代の価値観やデザインを取り入れ新たな作品を生み出すブランド。