齋藤 亮太
路地裏 革工房 505
サイズ(cm):
H58 × W12.5 × D7
暴力的な話にはなるが、当作品にコンセプトはない。あるとすれば、「持ち主の精神性に訴求し人生を進めるための道具」としての位置付けである。
裏設定の物語はあるにはあるが、それらは樹形図であり、その始まりがひとつであることは作品本体が1点ものであることを示す。だからこそ、持ち主が作品を身に着けることで、物語の続きを自由に紡いでいくことに価値がある。
モノを使うのがヒトである以上、そこにはココロがある。その解放のためにも、作り手は縛られてはならない。それでいて、大衆の理解から逸れすぎない仕様への配慮も必要だ。世間一般の「フツウ」を超え、無難でも定番でもない、持ち主らしい「フツウ」の体現に寄与したい。