モノの表情が変わっていくような、経年変化のように[時間の流れを感じるモノ]に魅力を感じており、自己制作ではデザインや素材を決定する際も、その点を常に意識しています。今回、アッパーに使用した革は、植物タンニン鞣しにこだわり、使い込むうちに、この革ならではのオイル感が抜けていく風合いや、革の変化に時間の流れを感じることでしょう。 靴の製法に関しては、フルハンドメイドにて、ノルヴェジェーゼ製法で底付けしています。 特徴的なチェーンステッチを生かしたいので、アッパーはこの製法の雰囲気に合うようにデザインし、底面、靴ひもなど細部にまで、手製靴ならではのディテールを追求し、こだわりを持ち制作しました。