他界したPAM(パグ)をモチーフに作成したレザードール(オルゴール)です。
”うちの子”の個性の再現がドール作成の大きな目標となりますが、(木工彫刻の経験も無い素人に)革でどこまで出来るのか可能性を探りました。革の特性として切って貼って削っての一連の工程が、木やフェルトよりも容易い事が挙げられます。木工での削り過ぎ=失敗ですが、革だったら繰り返しOK。フェルトほどの気難しさもありません。
作成にあたりPAMの画像や動画を繰り返し観ましたが、あれだけ愛おしかった『匂い』『触感』の記憶が年月と共に薄れてきていることに気づき胸が苦しくなりました。思い出の曲と共に『想い』を素材に変換して表現しています
毛皮とヌメ革を使い感情を対比的に仕上げましたが、リアルに寄せればもっとそれらしく、抽象的に個性だけを表現することもできるでしょう。ベースは他の製作で発生した革ハギレを使っています。PAMの場合適いませんでしたが、抜けた毛を収集して貼り付けて生かせば、『触感』の再現は可能だと思います。