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応募作品

ベストプロダクト賞

北崎 厚志

chelsea leather art work

部門
ウェア&グッズ
カテゴリー
ベストプロダクト
作品名
ジビエ鹿革半纏(見立文覚宗三郎滝行図)
キャプション
ジビエ鹿革半纏
サイズ(cm)
H70 × W108 × D3

作品コンセプト

刺子半纏等に見られる裏に絵付けを施した半纏を革に染色で表現してみたいと思い、広島のジビエの鹿革で製作しました。
日常的に着ることを考え着丈は長過ぎず、袖口が邪魔にならない鉄砲袖の職人半纏をベースにしました。
刺子半纏や革半纏に習い裏地は無しの一枚革で表は柿渋染め、裏は全て染料による手染めで製作しました。
縫製は総手縫いです。
背中の紋は革賽九(革細工)の語呂合わせで、裏側は講談や落語にある名人の苦心談、「宗珉の滝」を題材に描きました。
100年以上前の革半纏を所持しておりますが、私も100年後に残り誰かに技芸を伝える、そういう仕事を残したく今回の作品製作に至りました。

日本の皮革素材を活用した新しい価値の創造、テーマ性、時代性について

今は殆どの国産革製品が海外の文化のモノになり、日本古来の革細工の技法、文化の殆どは衰退、絶滅危惧、ロストテクノロジーとなっております。
温故知新をモットーに日々製作している中、文化や歴史を見直して掘り起こし、そこからヒントを得て今に生かす事がむしろ新しい事だと思っております。
革、革製品、道具や工具、金具類に至るまで、文化を高め今一度海外から日本の文化が憧れられるような存在になれれば、と思います。