何かに使えるのではないかとついついため込んでしまう端材。
「もったいない精神」を大切に、そのため込んだ端材を活用して、正十二面体くす玉を作りました。
かつて母と子供と私の三人で、折り紙のくす玉を作った思い出があります。
そのくす玉は、実家に長い間飾られています。
その風景を眺めながら革で作ってみようと思い立ちました。
太陽光などの環境によって次第に表情を変えていく革製の正十二面体くす玉。
和室でも洋室でも、どんな空間でも調和する素敵なオブジェになることを願いながら製作しました。
製作には切り出し、形成、やすりがけ、縫う、編む、漉き、貼り合わせなど数々の工程が盛り込まれています。カラフルな端材を使用し、仕上がりの模様を想像しながら作るのも楽しいのではと思います。
「端材に新たな光を」と言う思いで端材をキット化し、多くの人々にものづくりの楽しさを感じてもらうことができたらと思います。