「全てを擲つから認めてほしい。身体を引き裂き、骨になるまで喰らい尽くしてもいいから見捨てないでほしい。愚かしくて得体の知れない承認欲求が、今日も私の心身を蝕み、明日の私を支えていく。」
何かに必要とされていたい(必要とするに値すると認めてもらいたい)という承認欲求をテーマにした作品を作りたいと思いました。
寄生虫に寄生された生物の痛々しさをレザーの質感を活かしてグロテスクに表現し、それを装飾品として身につけることで、行きすぎた承認欲求を揶揄しています。ハーネス部分は骨と腫瘍がモチーフです。細かいこだわりですが、寄生虫の脚の付け根のところに膨らみを出してより生物感が出るよう工夫しました。