私の祖母が住む地域では時々熊が出て猟師が出動することがあります。
狩猟された熊は肉になり地域の方がもらったりジビエ料理を扱うお店に納品されます。
そのこともあり”ジビエ”に感心を持っていましたが、昨年ジビエレザーがあることを知り、この靴を製作しました。
表革はヒグマで裏革はエゾシカを使用しています。
クマ革はとても脂なじみが良く丈夫で艶がよくでます。シカは柔らかく、しっとりした質感が特徴です。
靴のデザインは履きやすいスリップオン。
ソールはチェーンスティッチが特徴的なノルベジェーゼ製法で仕上げています。
野生動物を狩猟することは、農作物などの被害に苦しむ農林水産業に関わる方への貢献になり、自然の循環を促すことができます。
この”鳥獣被害問題”は、私たちがジビエ料理を食べ、ジビエレザーを使うだけで全て解決する問題ではないですが、食とレザーアイテムを通して周知してもらうことが何より大切です。