日本に古来より暮らしてきたが、環境の変化により現代では駆除対象となってしまった動物の生きた証。そして人口減少が加速し、遠くない未来に少数民族と呼ばれる日が来てしまうかもしれない日本人の、和装文化。
この二つを現代のライフスタイルや環境にマッチさせ、未来に繋げるための一足。
10 代より日本舞踊などの古典芸能に親しみ、和装が身近なデザイナー本人が身に着けたいと思え、
そして和装になじみの無い方にとっても、魅力的に感じていただく。
これらを実現するため、靴開発で培った知識を生かし、履き心地とビジュアルの両立を目指した。
SDGsという言葉が浸透した社会を背景に、自然との共存がモノを選ぶ視点の一つとなってきた現代ですが、普段私たちが享受している自然、文化もすべてこの国の風土や先人たちが紡いできたかけがえのない恩恵です。
その恵みにいまいちど感謝し、消えゆく日本人の和装文化を未来に継承したい思いを込めました。