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応募作品

森下 剛

梅花女子大学

部門
フリー
カテゴリー
フューチャーデザイン
作品名
いただきます。
キャプション
食す命に革製品としての新たな命
を与える、感謝の気持ちの革小物
サイズ(cm)
H0.2 × W7 × D7
販売サイト
 

作品コンセプト

「いただきます。」という言葉を一言で表す英単語はない。日本人は肉や魚から野菜や果物にまでも命があると考え、食材への感謝、そして料理人への感謝の気持ちをこの一言に込めた。食肉の生成過程で出る皮を廃棄すればゴミになるが、先人はSDGsの理念より遥か昔に革へと加工することを考え、革製品として新たな命を吹き込み、皮革の文化へと発展させた。革製品は、生きてきた命の時間を超えることも可能である。この作品は、冷蔵庫に貼るレザーラベルである。これは命を無駄なく食すことの意味を考える食育と、革が何でできているのかを伝え、革製品の良さを知る革育とを結びつけた「革と人をつなぐコミュニケーションツール」でもある。

日本の皮革素材を活用した新しい価値の創造、テーマ性、時代性について

動物福祉という概念が広まり、皮革製品もやり玉にあがっている。高級車が本革仕様の内装を廃止という話もある。そこで精肉の生産過程により廃棄される動物の皮が、無駄なく利用されているという事実を伝えることが必要と考えた。このレザーラベルを子供向けの食育と革育を組み合わせた授業やイベントで配布する。冷蔵庫に貼り、毎日目にすることで、食す命へ感謝し、食と革の文化としての繋がりを知るきっかけになればと思う。