日常的に永く愛着を持って使ってもらえるバッグを目指して制作しました。丸みのある、愛嬌のある形が特徴的です。実は、初心者の頃に作ったものを、革製品について学んだ今の自分が改めて作ったらどうなるか、という実験的なものでもあります。
胴のパーツは3枚あり、曲線で縫い合わせて三次曲面を作り、それを背面のパーツに縫い付けています。知識も経験も無かった当時の自分だからこそ閃いた構造だと思います。自分が思う愛着の湧く形を追求した結果、この構造とデザインになりました。
背面がフラットなのは、より体に密着させ、安心感を持って使ってもらう為です。デザインのアクセントに、正面と背面にパンチングをあしらいました。