応募作品
作品コンセプト
革端材の群生地
今まで革端材は使い道が少なく捨てられがちでしたが、線と点に分解することで特性を捉え直し新たな居場所を再構築しました。
線は一つにまとめると鳥の巣のような軽やかさ、点は塵積もった地面のような手触りがあり、全く違う表情を見せることが分かりました。この異なる両者の間に、木を一本生やすことで、革端材が群生する新しい生態系を形成しました。
その佇まいは動物たちが自然界にある素材から巣を作って卵を守ったり、覆いかぶせてエサを隠したりする姿を連想させます。
もし生活空間にこのLEATHERTOPEがあれば、きっと人間も動物たちと同じような行動をしてしまうでしょう。
審査員長特別賞（持続可能なデザイン）参加作品
本品の革材は100%端材を利用しています。
ある程度長さのあるものは細切りに、それ以外は丸抜きにすることができるので、あらゆる端材が作品の材料になり得ます。
制作活動に伴い端材を発生させ続けることは限りある資源を無駄にすることではなく、これからは新しい材料を集める楽しみに変わります。
生物としての命を終え、革材料としても出番を失いデットストックになっていた端材にイキイキとした第三の人生を
