たこ焼きの「経木舟皿」をモチーフに製作したレザートレイ。
木から革への素材を変えるだけで、「使い捨て容器」から永く使える「多様性のあるインテリア」へ。
天然素材の経木には殺菌作用があり環境にも優しく、プラスチック容器よりも優れています。
この作品を広めることで、本来の経木舟皿に注目を集め、古くから伝わる文化や環境への関心を高めたいと思い製作。
経木舟皿の「木目」とレザートレイの「トラ」をリンクさせて、あえて「トラ」の多い部分を選び、天然素材の良さを表現。
両サイドの折り曲げ部分で、革らしさを感じる手触りや丸みをデザインしました。パッケージはテイクアウトの梱包をイメージして企画しました。
今回使用した革は、職人の倉庫で眠っていた製品を作る際に避けられた廃棄予定のトラの濃い革でした。
同じ天然素材である木の「木目」は個性として重宝されるのに、革の「トラ」などの個性は供給側も消費者側も敬遠しがちです。
しかし革の特性への理解が深まれば、革や革製品の廃棄削減に繋がると思っています。
同じ形で「木」から「革」へと素材を変えて比較することで、理解を深めたいと考えています。