革のカシミヤと呼ばれる鹿革の、柔らかく、しなやかな風合いをそのまま活かした「履いたそばからなじむサンダル」をコンセプトに作りました。
一般的なサンダルは、少ないパーツで足を固定しなくてはならない構造上、比較的しっかりとした硬く仕上がったアッパーが使われることで、ピンポイントで足に負担がかかってくる構造になってます。
ふくろ式製法を採用しながら、ライニングにも鹿革を贅沢に使用し、立体的に縫製したアッパーを、機械で引っ張りつけるのではなく、服を着せる様にラストにフワッとつりこむことで、素材の特徴を最大限生かした柔らかさをキープしたまま、優しく包み込まれる様な着用感を実現させました。
使用する底材は、原料会社と試行錯誤の上開発できた「ハイブリットウレタンソール」で、従来品よりも約30%の軽量化に成功しました。つまりは、原料の使用量を約30%削減できたと同意義です。アッパーには、日本全国で害獣として駆除された鹿革を破棄するのではなく、日本の里山が生み、育てたマテリアルとして活用しています。メインとなるアッパーとアウトソールが地球環境負荷に配慮したSDGsの靴作りです。