「傷を活かす?隠す?、いえ、さらに傷をつけます」
レザーの中にはどうしても傷や生き物であるゆえに跡がある所謂D級のレザーが存在し、このレザーは製品にすることができず工場に眠り続けているか破棄するという現状の問題があります。その問題を解決すべく傷を隠すか、傷を活かした製品をつくるか考えてきましたが、あえて傷があるなら傷をつけてもいい用途で考えてみるという発想に至りました。発想の発端は猫が家の革ソファーをボロボロにするところからで、この習性を利用して猫の爪研ぎをレザーで作れないかと考えました。こうして誕生したのがこれまでになかったおしゃれなレザーでできた猫の爪とぎ「牛さんの爪サロン」です。
この作品で使用されているレザーは傷や跡があることによって製品化が難しいといわれている所謂D級レザーを使用します。革は食の副産物であり、生き物の皮から革をつくる限りそういった革を避けることは難しいです。これまでそういった革は工場に眠り続けるか、破棄となっていましたがこの作品ではそんなD級レザーを活用していきます。使用されている材料すべて天然のものであるため地球にも猫にも優しい爪とぎとなっております。