床革の特性を活かしながら、心華やぐアイテムを作りたい。
そうして出来たのがこのハナアミバッグです。
草木編みの技法である『花編み』。
銀面付きの革で編むと裏表が出来てしまったり、網目を美しく整える事が困難になります。
床革を使えばそれらは解消されますが、薄く漉くとコシが無くなり編み込むのにとても苦労しました。
編み終えてから目止めと解れ止めのための処理を行い、耐久性にも考慮しました。
全体の90%に国産ピットヌメの床革を使用しました。
レザーの副産物である床革の活用をすすめる事は有意義であり、SDG’sの観点からも率先して取り組むべきテーマと考えています。
床革の長所を活かし、床革だからこそ生まれる表情や使い心地を追及しています。
手や肩に当たる部分は同国産ピットヌメの銀面付きを使用し、使い勝手と見た目のコントラストを楽しめるように工夫しました。