サイズが大きくて困ってる女性の方に、紳士靴をお勧めしても嫌がられます。足の小さな男性に婦人靴をお勧めしても嫌がられることが多く、例え履き心地は気に入って頂いても「紳士用だから」「女モノだから」という枠に囚われて「サイズがない」と嘆かれているお客様のお声を聴いてきました。同じように「若い人用のお店だから」「年配者用のブランドだから」と先入観で決められる方も多い。カジュアルで快適なシューズに「男女」も「年齢」も関係なく、とにかく「履き心地」重視で選んで欲しい、という思いで作りました。そして使用する革は害獣からなめした鹿革。「ロス」から生まれた軽くてソフトな履き心地を感じて頂きたい。
害獣として駆除されそのまま廃棄されてきた鹿革を生かそうとしている専門タンナーさんとの出逢いで実情を初めて知り、「もったいない。何か作れないか」と考え、生まれたシューズが「レス」シューズでした。「役に立たない=ロス」とされている「鹿革」を「男女」「年齢」などの差別を生まないシューズとして、シンプルでベーシックで、時代が移り変わっても古くならないモノを考えました。